小話 「グレゴリーハウスの大掃除」 前編

タイトルに反して、登場人物が誰も掃除していないという
よくわからない話になってしまいました。
時期的にクリスマスの次はなんだ、と思ったら
大掃除になりました。
まあ、定例の掃除デーでもいいです。
内容は、たぶんギャグです。
あと、一応キャラ紹介を見てもらえると
少しわかりやすいかもしれません。


誰かの廊下を走る物音で目が覚めてしまった。
廊下は走らないように、という規則はなかったにしても、
今日はやけに廊下が騒がしい。
カレンダーを見て気づいた。

「そうか・・今日は大掃除の日だったっけ」

とりあえず、ベッドから起き上がって掃除の支度を
しようと思ったが、部屋を見渡してみると、特に
ホコリが積もったり、汚れているところもない。
普段ものを散らかさないので、部屋はすっきりと
片付いていた。

「なんだ・・・・・大掃除なんて必要なさそうだな・・
 あー、今日はヒマだな・・・
 よし、もう一回寝よう!おやすみ!」

と、布団をかぶってすっかり寝る体勢に入ったところで、
いきなり部屋のドアを開けて、ジェームスが飛び込んできた。

「クラウスー!ねえねえ今ヒマ?ヒマだよね!」

「いやいやいや・・・・人の部屋に入るときは
 ノックくらいしろっておじいちゃんに教わらなかった?」
「えー?知らないな~」
「教えるわけない、か・・・・
 で、何?用がないなら、今すごく忙しいから帰ってくれる?」
「クラウス・・・・嘘つきはドロボウのはじまりって
 お母さんに教わらなかった?
 ちゃんと聞いてたよ。『あー、今日はヒマだな・・・』って言ってたよね。」
「う・・・・・聞かれてたか・・・・・・
 とにかく、用が済んだら早く帰ってよ。」
「用はこれからだよ。
 クラウスは、このホテルに3Fがあるって知ってた?」


「え・・・・・?てっきり2Fまでだと思ってたけど。」
「実はあるんだな~。ヒミツの3Fが。」
「へえー・・・・・・・そうなんだ。」

「このホテルを建てるときに、おじいちゃんが
 こっそり作らせた部屋が、3Fにあるらしいんだ。
 今のところ、この部屋の存在を知ってるのは、
 おじいちゃんとボクと、このホテルを建てた大工さん
 だけなんだ。あのおっそろしいババアにも
 ヒミツにしてる部屋に、どんな秘密が隠されてるか、
 クラウスは気にならない?」
「別に・・・・・・・。」

クラウスはできるだけ無関心を装って答えたが、
内心はこの秘密の小部屋に興味を惹かれ始めていた。

「またウソついちゃって~。もう大ドロボウの
 素質ありだね。ホントはすごく気になってるくせに。
 で、用っていうのは、今からこの3Fに行こうと
 思ってるんだけど、一緒に来ない?」
「それだったら、ルーレット小僧とかマイサンとか、
 他の友達と行けばいいと思うんだけど。」
「クラウスじゃないとダメなんだよ。
 今回のニンムは気づかれないように行動するのが
 第一だから、オンミツ行動が求められるわけ。
 ほら、気づかれないように隠れたり、情報を集めたりとか
 すごく得意でしょ?
 だから、ヒマでそういうことが得意なクラウスがぴったりってわけ。」
「ヒマは余計じゃい!」

普段あまりほめられ慣れていないクラウスは、
おだてに弱かった。

「よし、そうと決まれば早速出発だね!」
「え・・・・?まだ行くって言ってないんだけど」
「いいからいいから、レッツゴー!」
「あたたたたた・・・肩が・・肩がはずれるー!」

腕を引っ張るジェームスの力は思ったよりも強く、
好奇心に負けたクラウスはそのまま引きずられるようにして
2Fへ向かった。



まだ何も始まってませんが、前作より気持ち長くなりそうなので
このへんで切っておきます。

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