小話「グレゴリーハウスリゾート化計画」その2

その1はこちら
果たして、このトンでも計画は実現するのか・・?
本編ではあまりない展開をお楽しみください。
(ラストトレインでちょっと出てたけど)


目覚めてから、ぼんやりとした頭で昨日のことを
思い出した。
これでうまくいっていなかったら、
責任をとらなくては・・・・・と思うと身震いがする。
意を決して、窓を開けた。
すると・・・・・・・・・・・・・・・・


中庭の様子は一変していた。
薄暗かった庭には、まだやわらかい朝の日差しが
さんさんと差込み、真ん中には小さなプールと東屋があり、
その周りはヤシの木やハイビスカスで彩られていた。

これは予想以上にすごいぞ・・・・と思った。
ありがとう、みんなの妄想。
これならいける。そして責任をとらなくてすむと思うと
口元がついにやけてしまう。


そういえば、マリアはもう起きているだろうか。
と思った、まさにそのとき。

「コングラッチュレイショーンズ!!アアーンド、アイムファイン!
 エンドユー?」

浅草サンバカーニバルも真っ青なテンションで
彼女がドアを勢いよく開け放った。
見ると、脇には浮き輪をかかえ、すでにやる気満々、といった
いでたちだった。

「おはよう・・・・っていうか、どこから持ってきたのそれ・・」
「細けえことは気にしなさんな、お若いの。
 それより、すごいよクラウス!見た?」
「中庭なら今見たけど・・・・・」
「違うよ!外だよ外!!ほら、来てっ!」

ぐいっと腕をつかまれ、半ば強引に
ロビーまで引きずってこられた。

「っていうか・・・・・出られるの?」
「出られなきゃ意味ないでしょ!」

扉の隙間から、白い光がもれている。
二人であけると、そこには・・・・・・



思い描いていたとおりの、白い砂浜に、エメラルドブルーの海が、
朝の日差しを受けて輝いていた。

あまりの美しさに、しばし言葉を失う。

「ね?すごいでしょ?」
「うん・・・・・・・・・・・・・・」

「散歩にでも行ってみる?」

思わぬ提案に、どう答えていいかわからない。
確かに、朝の、誰もいない砂浜を二人で散歩する、というのは
かなり魅力的なシチュエーションではある。
なんか想像したらクラクラしてきた。

が、そこでマンガみたいにお腹がなってしまった。
空気読めよ・・・・・・・自分。

「もう・・・・・・ムード出ないなあ・・」

すいません。本当。
って、誰に謝ってるのか不明だなこれは・・・・
とにかく、ホテルに戻って朝ごはんを食べることになった。


食べ終わってから、ジェームスにすれ違いざまに

「クラウス、カイショウなしって何?」

と聞かれた。
いきなり聞かれるとどう説明したらいいかわからない。

「あのね、おじいちゃんが、クラウスのこと、
 カイショウなしって言ってたから、なにかなーと思って。」
「・・・・・・・・・へえーそうなんだ・・・・・・・・」

その場はなんとなくごまかしたが、
部屋に帰ってから辞書で引いてみた。


甲斐性のないこと。意気地のないこと。また、その人。



じゃあ、甲斐性ってなにさ、となかば泣きべそを
かきながら調べると・・・・・・

かいがいしい性質。けなげな性質。物事を立派に
やりとげていく能力。



う・・・・・・・・当たっている・・・・・・
確かに今の自分は甲斐性なしと言われても仕方ないかもしれない。
ああああああ・・・・・・・・もうダメかも・・・・・・
今の状態でさっきの海を見ても、たぶんねずみ色に見えてしまうだろう。
確実に精神がすりへっていくのがわかる・・・・・・
目の前がぼんやりしかけていた、まさにその時。



「クラウス!!!何やってんの?ほら早く着替えて、
 泳ぎに行くよ!!」

またマリアが部屋に乱入してきてくれたおかげで、
今まで悩んでいたことも吹っ飛んでしまった。


「はい。水着買っといたよ。着替えなんてすぐ済むだろうから
 5分で着替えて外で会お?じゃ、そういうことで!」


ぽいっと水着の入った袋をこっちに投げてよこし、
あっという間に出て行ってしまった。
なんだったんだ今のは・・・・・
とりあえず、袋を開けてみたが、サイズは大丈夫そうだ・・・
と、いうわけでちゃちゃっと着替えて、
一枚上に羽織ってから、廊下に出る。
すると、ジェームスもさっそく水着に着替えて
楽しそうに廊下を走り回っていた。


「あ!クラウス!!結局カイショウなしってなんだったの?」
「う・・・・・覚えてたか・・・・・・おじいちゃんに聞いてね。」
「はーい。クラウスも今から海に行くの?」
「うん。待ち合わせしてるからね。」
「へー、そうなんだ・・・・あとで一緒に遊ぼ☆」
「うん・・・・・・・・・・・・じゃ、またね。」


うっかり約束してしまったが、嫌な予感しかしない。
どうせ砂に生き埋めにされるとか、そんなところだろう。
嫌だな・・・・・・
いや、今はそんなことはとりあえず忘れて、
急がなくては・・・・・・・・


外に出ると、さっきまでの静かな浜辺は一変していた。
デッキチェアやパラソルがいつのまにか並べられ、
海の家みたいな小屋もできていた。
何人かもう浜辺にいるらしい。
その中で手を振っている人影が・・・・・・・・


「おーい、遅いぞー!!!」


走っていくと、いきなりビーチボールをぶつけられた。


「遅い!!!!何やってたの!!
 待ちくたびれちゃったよ・・・・・・・」
「ごめんごめん・・・・・・・」


とにかく急いで走ってきたからあまりよく見ていなかったが、
あらためて水着姿の彼女を見る。


か・・・・・かわいい・・・・・・・
水玉のビキニがものすごく似合っている。
はああ・・・・・・もうクラクラしてきた・・・・・・
ちょっとおかしくなりそう・・・・・・・・


「どうしたの・・・?また具合でも悪くなった?」
「あ・・・・・・・そういうわけじゃなくて・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 えっと、その・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 あんまりカワイイから、見とれてましたっ!」
「え・・・・・・・・・・・・・・・・ほんと?
 うれしいこと言ってくれるじゃん、この野郎~☆」

彼女がいきなり抱きついてきた。
ちょ・・・・・・・胸が、胸が顔に当たってるんですが・・・・
はああ・・・・・ヤバい・・・・・・・興奮しすぎて意識がぶっ飛びそう・・・・・・


「ちょ・・・・・大丈夫?」
「だ・・・・・・だいじょばない・・・・・・・」


その後本当に意識がぶっ飛んだことは言うまでもない・・・・・





つづく。



















はい。妄想大爆発でしたね。
というわけで、彼の気持ちになってみよう!な水着写真であります。



画像




GIRLの水着がかわいくてかわいくてもう・・・・・・昇天。



画像



「もう!遅いぞクラウスっ!!」


またやってしもうた・・・・
最近BOYとのシンクロ率が上がってきて
半端なくGIRLがかわいく見えるのですよ・・・・・


と、いうわけで、また次回お会いしましょう。
 




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